魔法の粉

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「明けましておめでとうおめでとうございます、

今年も1年どうぞよろしくお願いします」

元旦の朝、主人が私に言った言葉です。

恥ずかしながら、結婚して初めての事でした。

よそ様の夫婦ではごくごく、普通の新年の挨拶だと思います。

又は 私達のように 挨拶もしない家庭も あると思います。

大人は「挨拶はしなさい」とよく子供に言いますが、大人自身があまり挨拶の

大切さをわからず に、ただ礼儀だとか、

世間体がよい為に 強いている事もあるの

ではないでし ょうか?

この度、主人が 言ってくれた 新年の挨拶は、

私の心に 響きました。挨拶の大切さが わかりました。

溶けかけて 凍ったまま 残っていた雪が、

なんの曇りもない お日様の強い光が いっきに差し込む事で、

残っている雪を 全部溶かし、

水となりなり 流れだした感じでした。

私は 直ぐに お辞儀をして、

「こちらこそどうぞよろしくお願いします」と 返しました。

こうして 言葉にすると 大した事ないように 聞こえますが

、ほんとうに、涙が出るほど 嬉しく感激しました。

子育て期間を経て 言い争いや、気持ちのすれ違いで、

胸が痛い事が たくさんあり、

別れたい と思った事も 何度かありました。

それでも 定年近くになってからは、ここまでこれたのだから、

なんとか 楽しかった2人に なりたいな

と願う気持ちに なっていました。

主人は 普段,無愛想で、簡単な挨拶くらいしかしない、

ほとんど 会話が なかったのです。

心が 通じていれば、会話がなくても 良いのだ と思うのですが、

長い間 すれ違いの 気持ちを 放りっ放しに してきたせいで、

私達が 仲よくなる為には、もつれてしまった

糸を 丁寧に、丁寧に、ゆっくりと ほどかなくてはならず、

それは とても 時間を要するだろうと

覚悟したのが 数年間でした。

その後 色々あってからの、この新年の挨拶でしたので、

本当に感激だったのです。

今年 私は60才になります。夫婦揃って シニアの仲間入りです

2人で シニアの 入場料金で 映画に行ったり

スパに 行ったり するのがたのしみです。

外に出るのが 嫌いな 主人には 迷惑なのでしょうか?

人混みではない所を 探して、2人で

デートして みようかな と企んでいます。

知り合った頃は、ただ 会うだけでも 楽しかったのだから

これからだって、、、楽しい気持ち、

お互いを 思いやる2人に なりたいと

心から願うなら 新年の挨拶の様に、

きっと 神様が 魔法の粉をかけてくれる

という 気がします。

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