夫の気持ち 2

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子育て真っ最中の時代は、私は病気になっても、

1日で立ち上がれ、しかも何事もなかったかのように

家事や育児に、明け暮れて、それが当たり前だと

思っていました

子供が小さいころ、私の具合が悪くなると、主人は

近くに住んでいる親に電話して(と言っても車で30分はかかるところ)

来てもらおうとしました

確かに、それはみんな、助かります

が、私は正直、ゆっくり休めませんでした

すぐに元気になっていたのは、もしかしたら、お義母さんの手前

ダラダラしていると、だらしがないと思われる、とか 甘えた嫁だと思われる

など勝手な考えが、働いていたからかもしれません

元気でいられたのは、お義母さんの、おかげなのかもしれません

今のような考えがあれば、しっかり甘えて、助けてもらっただろうに、

何故甘えられなかったのか?

きっと、お義母さんと張り合っていたのでしょう

主婦歴も、妻歴も、子育て歴も、完ぺきに先輩で、

しかも夫を愛している

私なんかよりずっと愛している

今だからわかる、親は子供に無償の愛情を持っている  

今だから  わかる

その時は、自分の夫への愛も、お義母さんと張り合えると思っていたのです

実にあさはかで 子供っぽい考えでした

ただ、私も同じランクに位置付けてもらいたかったのでしよう

息子の嫁ではなく 息子の妻である人だと、認められたかった

そんな気がしています

もし、昔の自分に会えるのであれば、背伸びしなくていいんだよ

と自分らしく妻でいれば、いいんだよと 

教えてあげたいと思います

どうあがいても、お義母さんには、かなわないのです

最初からわかっていたら、さみしい気持ちに

追いやられる事もなかったはず

最近、主人が年をとって、そのお義母さんに

似てきたと思うのです

主人もお義母さんも、自分の説明がへたなんです

自分が優しい気持ちを持っていても、それを、表さないのです

しかも、つれない態度をするのです

だったら絶対誤解しますよね

ある時、ひょんな事から、優しい人だったんだ、

自分の気持ちを素直に伝えられない人なんだと

知ることがあったんです

その事が、なかったら、ずっと誤解したままですよ、

何故そんな事、するのか、私には、理解できません

そのくせ、「わかってもらえない」と嘆く事がある

信念を持って、やっているのではなく、ただの性格なんでしよう

厄介な、素直ではない性格です

その性格を、充分に踏まえて、つきあわないと、

腹が立ちます

わかったつもりでも つい乗せられて、イライラしたり

悲しくなったりします

そんなお義母さんは、今90才

遠い故郷で、独りで暮らしています

足が悪くなり、歩行には、手すりがないと無理な状態で

人との関わりは、あまりしたくないそうです

とは言っても、さみしくなることが多々あったでしょう

偉いです、泣き言言わずに、独りで暮らしています

主人は、こんなお義母さんに、そばに居てあげたいのでしょう

でも、優しい言葉もかけず、何をしてあげたらいいのかも

わからずに、ただ思っているだけなんです

だから、余計に胸が痛むのだと思います

将来、私が先に逝ってしまい、主人が独りになってしまった時

今のお義母さんのように、独りで頑張るのが想像できます




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