愛犬のお話 4

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わんこが 我が家に来たころ、

主人は「俺は散歩には連れて行かんけの!」と宣言していました。

又 長女は、犬が怖くて飼うのは 反対でした。

飼い始める きっかけは、よくある 子供の好奇心、

気まぐれ みたいなもの だったと思います。

主人以外の4人は、動物との暮らしは

知らない、全くの素人でした

私は、ペットを飼う大変さも 知らなければ、

喜びも悲しみも知らないのです。

だからこそ、子供の 単なる好奇心とわかっていても 

踏み切れた のかもしれません。

当時 大学生になっていた長女は 

犬を飼うなら 私は家を出ます、とさえ言いました。

こんな ベストではない 家族の気持ちで スタートしたのでした。
.

今振り返って 思いましたが、

主人が 私に口の利き方が悪かったのは優しく言っても 

結局 主人の意見を きいて なかったから 

だったのだなと わんこの お世話の事で 納得したような

気がします

わんこが来て 1年くらいで ほんとに長女は、

一人暮らしをすることになりました。

それは、決してわんこが 原因ではなく、

大学の関係で 通学が困難になったためです。

あれだけ 嫌がっていた長女も 1年の間に お世話できるようになり、

それどころか まるで 小さな弟の相手を

するように 接していました。

長女が 家をでていく当日、たくさんの荷物を 車に積み込んで 

準備をしていた時、玄関を開けっぱなすので

わんこが 逃げていかないように つないでいました。

つながれたまま、みんなが 出ていくと思ったのか、

いつも 吠えたことがないのに、

必死なこえで、吠え何かを

叫んでいたのを 思い出します。

長女が 帰省していたある日、

家族が みんな 別々の用事があって 

誰もいなかった時、長女は わんこを置いて

出かけることができず、あれだけ 怖がっていたのに 

車に乗せて 海に連れて行った 事がありました。

そんなかんじで、長女は長女なりに わんことの絆を 

むすんでいきました。

わんこが 6歳になった頃 だったでしょうか、

日曜日のある朝、起きたら主人と、

わんこが 外から帰ってきました。主人いわく、

わんこに 起こされて、せがまれて

散歩に行ってきた というのです。

あれだけ「散歩には連れて行かん」と言っていたのに、

いつのまに こうなったのだろうと、

不思議であり嬉しくなりました。

こうなるまでには、きっと 私がしらないうちに 

わんこと、絆を 結んでいっていたのでしょう。

家族には 話せない 弱みとか、会社でのトラブルなどを 

抱えて 鬱々としていた 主人を、わんこは気づいていて、

いつのまにか その苦しみを 吸い取って

くれていたんだと思いました。

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